予告編　『恐怖の晩餐』

　恐怖の晩餐が終わった。
　一日のうちで、もっともいやな晩餐タイムが終わると、ほんま、精も根も尽き果てたって感じでほっとする。
　我が家は、食べ物に命を賭けている生物がたくさん、生息する。犬猫はもちろん、年中餓えた原人、力也ちゃん（旦那様）と、ナマケモノのきみちゃん（母様）である。
　犬と猫に関しては、何といっても私がボスだから、ひたすら、つぶらな瞳で期待の視線を投げかけるだけだが、力也ちゃんと、きみちゃんは、そうはいかない。
　ちょっとでも、餌の量が少なかったり、お好みあそばさなければ、罵詈雑言の嵐。それより何より、お腹がすいた時に、ナイスタイミングで食べられなければ野獣と化する。
　今日は、ひとまず平和に終了した。
　そのうち、この日記にも「恐怖の晩餐編」を書かなあかんようなことがあるだろうから、予告しておいた。

　そうそう、ももちゃんのご報告！
　結論！キャンピングカーは、ボツ・・・。
　ローンはとおったんやけど、ローン会社の所有権がつくらしい。
　ももちゃんは、『６５％も払うのに、所有権つくんが、納得できん！やめや！』と、おっしゃいました。
　それに、他にも理由があるらしい。それは、ダイエーに行けない事だと！
『だって、１８からずっと車の生活してんのに〜、不便やんか！』と、おっしゃる。
　何を今さら・・・である。
　だいたい、キャンピングカーで、近所に大根買いに行ったり、風呂屋さんに行くつもりやったんだろうか？
　いやいや、昨日はこうも言ってた。
『単車、買ったんも、何かのお導きやなー。買い物とかは単車で行ったらええし・・・うんぬんかんぬん』
（ももちゃんは、２〜３日前に原付バイクと、メインクインというじゃがいもの名前みたいな猫をショドウ買いしたばかりだった）
　本当のところは、仕事でも使うつもりが、得意先からのブーイングがあったことが一番の理由らしい。
　かくして、キャンピングカーの野望は、藻屑と消えた。ももちゃん、がっくし・・・。私もガクッ・・。
　結局、救急車みたいな車を買うと言ってた。もう、好きにして。


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