アミちゃん、幸せに・・・

いつものように、朝の河川敷の散歩で、モモちゃんに会った。
なんか、元気がない。
『あんな〜、今日、アミが嫁に行くねん！』と、モモちゃんは言った。
アミちゃんというのは、2歳のセッター犬である。
私はてっきり、ぷうちゃんと同じで、交配の話かと思ったら・・・里子に出すらしい。

アミちゃんと、黒ラブのももちゃんが、ちょっと問題らしい。
以前から言ってたんやけど、新参者のアミちゃんがボスの座を奪ってから、ももちゃんは性格が変わってしまった。
とにかく、すねてしまって・・・（そら、拗ねるわな〜、後から来たアミちゃんに偉そうにされるんやから！）
それは、可哀想な毎日らしい。
詳しく書いたら、おそろしく長くなるのでやめとく。

んで、アミちゃんをすごく欲しがってる人がいて、家族会議を重ねた結果・・・決まったらしい。
何も知らないアミちゃんは、今日も元気に河川敷で暴れ狂っている。
それを眺めているモモちゃん（人間の方）は、すごく寂しそうで、私もすごく辛かった。

『近いねんから、たまに会いに行ったら？』というと、
『それは、アカン！アミが飼い主が誰か分からんようになるし、迷う。それは、里子に出す以上、鉄則や。もし、このまま向うの家族とうまくやっていけるようやったら、私も2度と会わへんつもりやねん。』と、キッパリと言った。

私たちは、いつもより、かなり長く河川敷にいて、
・・・・別れた。
モモちゃんの足取りは、すごく重くて、でも！シッカリしていた。

アミちゃん、バイバイ！元気に、やるんだよ。
モモちゃん、きっと、2匹とも幸せになる為の道やってん。元気出せよ！ファイト！

そして、私は、なんか後ろめたいモノを感じながら、九州行きの切符を買いに出かけた。
なんで、後ろめたいのか自分でも分らなかったが、なんとなく・・・モモちゃんに悪いような気がしたのだ。

そうこうしていると、携帯が鳴った。
妹からだった。
赤ちゃんが生まれたらしい♪
予定日より3週間ほど早かったので、ビックリしたが、元気な女の子らしい。

慌てて、きみちゃんも連れて病院へ行った。
ほんと、赤ちゃんって、可愛いよね。
顔を見てると、こっちまで無心に幸せになれる♪

ちょっと、ブルーが入ってただけに、妹に感謝♪
でも、私はもっか金欠病の重病だったので、祝い金があまり出せず・・・そっと妹の耳元で
『分割にして・・・』と囁いた。

だって、来月やと思っててんも〜〜ん！！