オンボロロ〜♪

今日は、朝から動物病院さ！
いよいよ、レントゲンを撮りに行ったのだった！
ワクワクしながら、レントゲン写真を待つこと30分程・・・。
出来た写真を見ると・・・・なんか、白っぽすぎて・・・よく見えない・・・。
『おぉ〜・・・・すまんのぉ・・・うちのレントゲンはもう古いからか白っぽく写ってて・・・分りにくいな〜・・・』と、先生・・・。
確かに、ここT病院はぼろっちい・・・！！
すごく繁盛してるけど、限りなく汚くてぼろい。
今でも、診察券すら作らない。
多分、カルテなども、よっぽどの病気をしない限りは作っていないと思う・・（これは、失礼かな？）
先生も、もうかなり古い。（年頃が・・）
でも！とにかく！すごく情のある先生なので、ついつい、この病院から離れられない。

ん〜・・・なんというか、ドラマとかでよく出てくる下町の人情医師って感じかな。
でも、他の近代的な病院で、60万円からする手術をしないと、治らないとか言われた犬が、ここでは、ちょっとした服薬だけで治ったりする。

話は脱線したが、とにかく！
目を凝らしてレントゲン写真を見た結果、3匹は確認できた♪
『ここと・・・これと・・・ここもあるな〜・・・あとは・・・・分らん！・・・腹の大きさからして、あと1匹おりそうやねんけどな〜・・・。しやけど、5匹はおらんと思うから、多分3〜4匹やろ！』と、先生。
『あの〜・・・子供の大きさはどんなもんでしょう？自然分娩で大丈夫そうですか？』と、私。
『んん〜。さっき触診で診た限りでは、頭もそんなに大きくないから、大丈夫やろ〜』
レントゲンに写っていたのは、かすかに背骨だけ・・・頭は分らなかったのだった。
いったい、このレントゲンは意味があったんだろうか？
微かな疑問を感じながら、とにかく、診察は終わった。

帰りに、先生と雑談というか、お産の打ち合わせ。
夜間の連絡方法とか、異常分娩時の見分け方。
へその緒の切り方は、ちょっと感心した。
『あ〜！それから、へその緒な、もし、母親が切らんかったら、あんたがせなアカンけどな〜、本によく書いてるみたいに糸でくぐってハサミで切る・・みたいな事しなや！指で、3センチほどの所をギュっとおさえて、もう片方の指で、ブチッとちぎるんやで！その方が、血が出んからな！』と言われた。
なんでも、その方が血管がへしゃがって、良いそうな・・・。
なんか、すごい原始的やけど、・・・母犬も、牙で食い千切るんやもんな。
なるほど〜と、思ったわ。

とにかく、この先生は自然主義というか・・・
最初に私が、何か注意点はないですか？と聞いた時も
『ない！』と、一言。
ええねんけどね・・・私、初めてやし・・・
ブルテリアは難産が殆どって聞くから、ムッチャ不安やねんもん・・・。
何度、言っても大丈夫って言うばっかりやし。
ええ先生やねんけど・・・不安になってくる。

先生は、中型犬で、顔形から診て難産はないと、言うばっかりで・・・
ブルテリアの事を説明しても、
『それは、ブリーダーとかで、あんまり運動もさせてもらってないからや！あんたとこやったら大丈夫やろ！』で、終わる。

ほんまに大丈夫やったら、ええねんけど・・・
とにかく、夜間連絡番号も聞いたし、電話をバンバンかけてやる！
『先生！夜中であろうが電話かけまくるか分からんけど、よろしくお願いしますね！』と言ったら
『おう！かめへんで！・・・・大丈夫や！案ずるより産むが易しって言うやろ！』
『はあ・・・・ああ！こんなんやったら、私が自分で産む方が、よっぽど楽やわ！』と言い放ったら
『はははは・・・女の人は、皆、それ、言うな〜』と、笑った。
帰りに、犬の体温計とミルクをサービスしてくれた。
この辺が、心憎いんだよね〜。
ボロは着てても心は錦〜♪って、歌いたくなる。

先生の言葉どおりのお産になりますように・・・

あ！そうそう！予定日より早まりそうらしい。
赤ちゃん、かなり下がってきてるみたいやからって！
頑張れよ！赤ちゃん！よう、動きまくってるけど・・元気で、出てこいよ！
ぷうちゃん！きばれよ！母になるんやで！